ヘレンド展 パナソニック汐留ミュージアム

ハンガリーの南西、オーストリアとの国境近くの村で創設された磁器ブランド、ヘレンド(Herend)を紹介する展覧会です。黎明期に作られた貴重なクリームウェアから、2002年に日本の美濃で開かれた陶磁器コンペティションで賞を獲得した真っ白な酒器作品まで約230点がご覧になれます。

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重点的に紹介されているのは、東アジアから着想を得たデザインです。つまみや取っ手に唐子をかたどったシュガーポットやティーカップ、魚の背ヒレをひねると魚の口からお湯が注がれるサモワールなど、大小さまざまな器が並びます。

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こちらは、ヘレンドを代表する透かし彫りのような装飾が施された二重の器壁をもつティーセット。焼成前の柔らかな状態でレースのような透かし模様をくり抜き、乾かないうちに内側の素地と張り合わせて制作されるそう。

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カーネーションやザクロ、チューリップの絵柄を描いた「ハンガリアン・ナショナル文様」とよばれる民族的な装飾もあります。19世紀末に催された建国1000年祭で確立されたもので、以来、ヘレンドの重要なモチーフとなっています。

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西洋と東洋の美術を取り入れた色鮮やかなペイントと、緻密な造形技術で制作されるヘレンドの魅力に惹き込まれます。

ヘレンド展 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯
https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/18/180113/
2018年3月21日(水)まで

[店長]