日本、家の列島 フランス人建築家が驚くニッポンの住宅デザイン パナソニック汐留ミュージアム

日本の近現代の個人住宅にスポットを当てた展覧会です。企画したのは東京とパリを拠点に活躍する4人のフランス人建築家と写真家で、フランスやオランダなどヨーロッパの各都市も巡り、日本の住まいならではの感性や伝統を紹介しています。

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会場は、20世紀の著名な14棟を取り上げた「昨日の家」、写真家ジェレミ・ステラがとらえた36の「東京の家」、そして現代の特筆すべき20の「今の家」の3部構成。会場デザインは、みかんぐみが手掛けています。

住む人の希望や思いを取り入れ、斬新でユニークな住まいをカタチにしている「今の家」も見応えありますが、憧れるのは、やはり歴史的な名作住宅ですね。

1942年、品川区に建てられた前川國男の自邸(現在は東京都小金井市にある江戸たてもの園に移築)は、吹き抜けになったリビングを、書斎、寝室、女中部屋などが取り囲む間取りで、無駄な動線がありません。大きな格子窓が存在感を放つリビングは、限られた空間を最大限に活かし、開放感あふれる住まいづくりの好例です。

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本展では、普段見ることができない個人宅内で撮影された暮らしの映像や写真、ドローイング、スケッチ、模型なども展示。実際に住んでいる人や設計した建築家へのインタビューもあり、これから自宅を建てる人もそうでない人も、それぞれの理想的な住まいが見えてきそうです。

日本、家の列島 フランス人建築家が驚くニッポンの住宅デザイン
https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/17/170408/
2017年6月25日(日)まで

[店長]