ヒット商品の人気の秘密が探れる(!)展覧会、グラフィックデザイナーの佐藤卓氏がディレクションする「デザインの解剖展」を観てきました。
身近なものをデザインの視点から徹底的に検証し、ものを通して世界を見る試みです。
2001年にスタートしたこのプロジェクトの成果を紹介するほか、本展のために新たに解剖した株式会社明治の商品5点を展示。普段、何気なく手にしていた商品に対してより愛着がわき、社会や暮らしとの関係について理解が深まります。
チョコレートの傘とクラッカーの軸でできたチョコスナック「きのこの山」は、明治のチョコレート商品「アポロ」の製造ラインを活用することがきっかけで開発されたそう。上下に丸みをもたせた骨のようなカタチのクラッカーは、どちらの向きでもチョコレートと組み合わせられるようになっていて、製造工程の単純化が図られているのだとか。
ヨーグルトの正統をうたう「明治ブルガリアヨーグルト」は、1970年の大阪万博「ブルガリア館」で行われていたヨーグルトの試食が開発のきっかけ。1971年に日本初のプレーンヨーグルトとして発売してから現在に至るまで変わらず、国際的に正統派とされるブルガリア菌とサーモフィラス菌で造られています。
好きな言葉に積みかさねられる「明治おいしい牛乳」の積み木コーナーは、SNSに写真をアップする人が続出して大人気。
1つ1つの商品の分析が非常に詳しく解説されているのですが、時間のない方のために要約も用意されています。ご家族やご友人同士でわいわい楽しく観られる展覧会です。
デザインの解剖展 身近なものから世界を見る方法
http://www.2121designsight.jp/program/design_anatomy/
2017年1月22日(日)まで
[店長]