トラテープ風のポスターが印象的です。社会を支える基盤となっている“真面目な”土木について、アーティスティックにかっこ良く、ゲーム感覚で楽しみながら分かり易く教えてくれます。
まず最初に登場するのは、1日あたり300万から400万もの人々が行き交い、乗降客数が世界一多い新宿駅の解体を試みた大迫力のドローイングです。切符を持たずに新宿駅の西口と東口を移動できる2つのルートの紹介や、南口の商業施設ルミネ2の裏に公共駐輪場アリという細かいメモ書きも見逃せません。
続いては高度経済成長期から現代にいたる土木の歴史の紹介。映像と音楽が実に壮大です。慎重に一つ一つの工程を積み重ね、何年もの月日をかけて粘り強く造り続ける職人さんや現場のようすを想像することができます。
このほかテトラポットや魚道など人や動植物を守る土木について紹介するアニメーションや、実際に入れるマンホール、砂を盛ったり掘ることで等高線が現れる砂場など、子どもから大人まで楽しめる展示が多数あります。
高度なネットワークを形成している日本の土木について再認識し、より良い環境づくりについて考えさせてくれる展覧会です。
土木展
http://www.2121designsight.jp/program/civil_engineering/
2016年9月25日(日)まで
[店長]