京都の老舗印刷会社の6代目、中西亮氏は、文字に魅せられ、世界中の文字資料を集める旅に出ます。25年間で100ヶ国以上を旅して3000点近くの資料を収集。集めた文字は95種類にも達しました。この貴重なコレクションは国立民族学博物館に所蔵されています。
本展では、この「中西コレクション」から約80点を選び、文字のはじまりから、中東・ヨーロッパ、インド・東南アジア、漢字文化圏に分けて紹介しています。
キリル文字で書かれた賛美歌楽譜やアルメニア文字の装飾的な聖書のほか、記号のようなエスキモー文字で書かれたタブロイド判カナダ新聞、ユーモラスなトンパ文字で描かれた占い札など、展示資料はバラエティに富んでいます。文字が記されているものは紙、布、牛・羊・鹿などの動物の皮、ヤシの葉や竹、素焼きのレンガや粘土など、実に多様です。
1978年8月に中西氏が中南米を一周したときのアルバムには、ペルーの切手やお札、トロ(牛)の絵柄がマークになったカモミール茶のパッケージを残しています。1975年の南インドへの旅では、各飛行機の機長の直筆サインを収集。中西氏の旅の記録も見どころです。
文字の博覧会 旅して集めた “みんぱく” 中西コレクション展
http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_003419.html
2016年8月27日(土)まで
[店長]