日本とイタリア国交樹立150周年を記念した展覧会です。ルネッサンス文化発祥の地フィレンツェに300年にわたって君臨してきたメディチ家歴代の当主や妃、娘たちの肖像画約20点と、彼らにまつわるジュエリーや美術工芸品約60点を観ることができます。
パンフレット(左上)に使われているマリア・ディ・メディチの肖像画は日本初公開。
初代トスカーナ大公コジモ1世と、美貌で知られるスペイン貴族エレオノーラ・ディ・トレドの長女マリア・ディ・メディチは、母親似の美しさと聡明さで父親からも大変かわいがられたそうですが、17歳の若さで亡くっています。パールをあしらったグリーンのドレスを纏い、揃いの髪飾り、ネックレス、イヤリングで飾ったマリアを宮廷画家のブロンズィーノが描いています。
またヨーロッパ随一といわれる、貴石を用いたカメオとインタリオのコレクションも見所です。メノウを浮き彫りにしたカメオがついた11のボタン一式や、オニキスを沈み彫りにしたインタリオのリング、エナメルで彩られた金のフレームにセットされたカメオのペンダントなどが展示されてますが、そのモチーフには歴代当主の胸像や、神話の場面を刻んだものが好まれたそう。
会場入り口でもらえるメディチ家家系図を片手に、一族の興亡の物語を辿りながら、美しいジュエリーを堪能できる展覧会です。作品の中に多くみられるパールを身につけて行くと、入場料が100円引きになる特典があります。
メディチ家の至宝 ルネサンスのジュエリーと名画
http://www.teien-art-museum.ne.jp/
2016年7月5日(火)まで
[店長]