PARISオートクチュール 世界に一つだけの服 三菱一号館美術館

うっとりするほど美しいドレスやバッグ、キャスケット、扇子、手袋などが並ぶ「PARISオートクチュール 世界に一つだけの服」展を観てきました。

本展は、2013年にパリ市庁舎で開催されたガリエラ宮パリ市立モード美術館(Palais Galliera Musée de la Mode de la Ville de Paris)監修による展覧会を再構成したものだそうです。19世紀後半から現代に至るまでのオートクチュールの歴史を、名のあるデザイナーたちの作品を通して紹介しています。

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1936年に制作されたスキャパレリのアバンギャルドなロンググローブ、1970年9月号のヴォーグ誌で紹介され一世を風靡したイヴ・サンローランの絹のボビンレースを駆使した官能的なブラックドレスなど、いま見ても新鮮な作品ばかりです。

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バレンシアガが引退前の最後のショーで発表した、ピンク色のダチョウの羽毛が優雅に揺れるドレスとペチコートのイブニング・アンサンブルは、あまりの美しさに思わずため息がでてしまいます。

フランス人画家ラウル・デュフィが手がけたポール・ポワレのメゾンの一週間を描いたレターヘッドや、絵画のようなラファエルのコレクションのためのデザイン画、ジャン・パジェスの挿絵も見逃せません。

最後に、ハーパース・バザー誌などで活躍した写真家フランソワ・コラールが撮影したデザイナーや職人たちの手の写真を紹介していますが、大ぶりなブレスレットやリングをつけたスキャパレリなど、手元のジュエリーにも注目です。

洗練されたデザインと高度な手仕事に魅了されます。

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PARISオートクチュール 世界に一つだけの服
http://mimt.jp/paris-hc/
2016年5月22日(日)まで

[店長]