銀座のポーラ ミュージアム アネックスで開催中の展覧会「祝いのよそほい」を観てきました。
江戸時代に花開いた日本の華やかな美の系譜を「嫁入り」「元服」「晴れ(ハレ)の装い」「吉祥文様」の4つのテーマで紹介しています。
こちらは、江戸時代後期、身分の高い武家が作らせた婚礼化粧道具一式です。小袖や打掛などに香を焚きしめるための香炉や伏籠、大小の鏡箱やお歯黒道具などが揃えられています。
色白が美人の第一条件とされていた江戸時代、いかに色白肌にできるかが肝要で、のび、のり、つきの良かった鉛白粉が、明治時代まで長く愛用されました。唇や目のふちを彩った紅がよく映える白粉化粧で、江戸では薄化粧、京阪では濃化粧が好まれたそうです。
下の写真、手前に写っているのは、元服で眉を剃った女性のための「化粧眉作口伝」。
眉の描き方や眉作りの道具について図解で細かく記されています。雑誌やネットでお化粧方法やコーディネート術を学ぶ現代女性と、美やお洒落への憧れは同じですね。
当時の化粧道具や装身具、洒落た風俗を描いた浮世絵など、華やかな和の装いを観ることができます。
ポーラ文化研究所40周年記念展
祝いのよそほい
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/
2016年2月21日(日)まで
[店長]