モナドだけでなく、街のいたるところでセールのPOPを見かける時期になりました。銀座の街も大きなショッピングバッグを抱えた人たちがたくさん行き交っていて、他の用事で来たはずなのに、ついついお買い物気分になってしまいます。
この「Beauty is you / Chaos is me」は、そんな物欲うずまく街の中心で静かに開催されている展覧会です。
ジュリアン・レヴィ(Julien Levy)は1982年パリ生まれのアーティスト。大学で哲学を専攻し、その後はミュージシャンとして活動していたそうですが、現在は写真と映像を中心に幅広い表現活動を行っています。
展示されている作品は、その思想性の高さからか、ひとすじなわではいかないものばかり。たとえば女優たちのポートレートは、非常に小さなサイズにプリントされていて、それを鑑賞するためのルーペが近くに用意されています。
また、映像作品も、壁に本棚と風がそよぐ窓のある小さな部屋で上映されていたり、シャネルのツィードに映写されていたり、観る側がその空間に身を置き、共鳴することで作品が完結する感じです。
アーティストいわく「目で見る詩のコレクション」だそうですが、たまには観る側が試されるような展覧会も一興です。無料ですので、銀座にお出かけのついでにでもご覧になってみてください。
銀座:シャネル・ネクサス・ホール
2014年6月28日(土)〜7月20日(日)
http://www.chanel-ginza.com/nexushall/2014/julien/
[仕入れ担当]