このゴールデンウィーク、上野動物園はたいへんな賑わいのようですね。昨日、動物園通りを通ったら、イソップ橋が人の重みで落ちるのではないかと思うほどの大混雑でした。
この映画「ネイチャー」は、アフリカの生き物たちの生態を、BBC EARTHのチームが高画質の3Dカメラで撮影したもの。迫力満点で、全編を通して、どうやって撮ったのだろう?と思わせるようなシーン満載の映画です。
オープニングは、おそらくロンドンだと思いますが、雨の街の様子。黄色い雨合羽の子どもに気を取られていると、画面は熱帯雨林へと移り、樹上から地上の落ち葉に向けてカメラが急降下していきます。この映画、水と生命がテーマになっているようで、エンディングも、恵みの雨から都会の噴水に戻っていくシーンで締めくくられます。
水源を目指して長い旅をするアフリカゾウや、シルバーバックと呼ばれる背中に銀色の毛が生えたボスが君臨するマウンテンゴリラなど、赤ちゃんを守りながら生き抜く動物の家族に共感を覚えます。また、夜になると氷点下となる山の頂きで暮らすゲラダヒヒの生態なども興味深い映像です。
印象的だったのは、ナトロン湖のコフラミンゴ。火山の下流に位置するこのアルカリ湖で育った赤い色素の植物を食べることで、身体の羽毛がピンク色に色づいていき、その姿で求愛ダンスをすることでパートナーを獲得する様子をカメラが追います。
その他、ナミブ砂漠の熱い砂でやけどをしないように片足ずつ上げてダンスするトカゲや、1年ぶりに獲物にありついた巨大なナイルワニなど驚きの映像がふんだんに登場します。NHKあたりで似たような番組を放送していそうですが、何といっても3Dですから迫力満点。観るなら自宅のTVではなく大画面の3Dで、といったタイプの映画です。
動物園に行きたいけど人混みは苦手という方に、この休日、お勧めの映画だと思います。
公式サイト
ネイチャー
[仕入れ担当]