国立科学博物館で開催中の「医は仁術」展を観てきました。
仁の心で育まれてきた日本の医の原点は江戸にあったというテーマのもと、日本医療の発展について紹介している展覧会です。
街道が整備され、人々が日本各地を行き来できるようになった江戸時代、薬の行商が現れます。著名な薬や売っている場所を図入りで紹介し、道中の病や怪我に備えたガイド本のようなものも流通しました。
また徳川光圀は、高額な医療や薬を得られない庶民のために、身近にある動植物を利用した薬の処方や、日常の健康法などを記した書物「救民妙薬」を発行。これは大正時代まで重宝されたそうです。
江戸の仕置場で行われた腑分の様子を記した絵巻や、当時使われていた医療器具などを中心に展示しているほか、プロジェクションマッピングによる人体図の説明や、3Dプリンターで作られた臓器モデルに触れられるなど、日本医療の原点から最先端の医学研究まで観ることができます。
ご家族で楽しめる展覧会です。お天気の良い休日に訪れてみてはいかがでしょうか。
国立科学博物館がある上野恩賜公園は、根津のモナドからもすぐ近くです。
医は仁術
http://ihajin.jp/
国立科学博物館:9時00分ー17時00分(金曜のみ20時まで)、月曜休館
2014年6月15日(日)まで
[店長]