カニサレス@新宿文化センター

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木曜の晩、カニサレス・フラメンコ・カルテット(Cañizares Flamenco Quartet)の公演に行ってきました。

ご存じの方も多いかと思いますが、カニサレス(Juan Manuel Cañizares)は、Paco de Lucía(パコ・デ・ルシア)の後継者ともいわれる、超絶テクニックのギタリストです。

予約するのが遅かった割に送られてきたチケットの座席がものすごく良かったので、もしかするとあまり売れてないんじゃないかと危惧しつつ出掛けたのですが、冷たい雨にもかかわらず2階席まで埋まっていて、改めて日本のフラメンコ人気の高さに驚きました。

で、感想はといえば、もう、素晴らしいの一言です。場所が新宿文化センターですので音響は今ひとつなのですが、そのマイナス分を演奏の力で軽く乗り越えた感じです。ただただ聴き入ってしまいました。

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※ステージの写真はこちらのサイトのものです。

カニサレスのパフュームが香るほど近い席とはいえ、さずがに手先の動きまでは良く見えません。ところがこの公演では、彼の手元をステージ上に大写し。演奏技術の詳しいことはよくわかりませんが、彼の手の美しさには、これまた、うっとり見とれてしまいました。

レベルの高いダンスがそうであるように、彼の演奏は、どこにも力が入っていないように見えるのです。滑らかに手先を動かしながら、力強く弾き、繊細に奏でていきます。一昨年のトマティート(Tomatito)も超絶でしたが、カニサレスはまた一味ちがう感じです。

カルテットは、カニサレスの他、ギターラの男性、バイレの男女で、バイラオールはカホンも担当。彼らの踊りもなかなか良くて、シンプルながら充実した印象を与えてくれる構成でした。

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※ステージの写真はこちらのサイトのものです。

余談ながら、会場で「カニサレスのfacebookは日本語でも配信中です!」と記されたカードを配っていて、不思議に思っていたら彼の奥方は日本人なのですね。CDのジャケットに Gracias a mi mujer, Marichan とあったで検索してみたらblogがありました。とても仲の良いご夫婦のようです。

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今回の公演はKIRIN LAGER CLUB PRESENTSということで、帰りにはビールのお土産もいただきました。

[仕入れ担当]