仕入れに行ってどんなに買い付けても、個人的な買い物欲が収まるわけもなく、逆に、細かいことを考えずにパァーッとお買い物したくなって困ります。
そんなときスペインでしたら、そこらじゅうにある ZARA系のMassimo DuttiやUterqüeでそれなりに満足できるのですが、これがパリとなると、目に付くものがみんな良いお値段で、いちいち清水の舞台から飛び降りなくてはなりません。
やはり安心して行けるのは大手SPAの系列ということで、COSのパリ旗艦店へ。
COSというのはH&Mのアッパーラインで、去年は香港にもオープンしたそうですが、2013年現在、日本には出店していません。北欧的なミニマルな方向性で、H&Mより日本人受けしそうな気がするのですが……。
今月のフィガロジャポンの綴込マップでサンジェルマンの店舗(3 Rue de Grenelle)が紹介されているせいか、そちらには日本人客が大勢いましたが、写真のマレの店舗(4 Rue de Rosiers)が旗艦店です。元ハマムだったという、上部にその名残が見られるこの建物、2フロアあってメンズもキッズも揃っています。
COSでは宣伝媒体として雑誌を発行していて、商品紹介の傍ら、ライフスタイル提案などもしています。これがフルカラーで90頁もあり、無料配布用とは思えない立派なもの。
日本で展開する場合、このまま英語版というわけにはいかないでしょうから、その制作コストがネックになっているのかも知れませんね。
そんなわけで、若干、為替が円高に振れたこともあって、気持ちよくお買い物してきました。
[仕入れ担当]