アルハンブラ宮殿の庭園内に立地する国営ホテル、パラドール・デ・グラナダ(Parador de Granada)は、15世紀に建てられたサンフランシスコ修道院を改装した建物。
静寂で美しい庭と、シックな内装で、スペイン国内に90あまりあるパラドールのなかでも1、2を争う人気だそうです。
蜂の巣形の噴水が中央に位置する、アーチ型の梁に囲まれた中庭は、静かな時間が流れています。
建物の中には、古いモザイクタイルが一部そのまま残されています。アンティークの調度品一つ一つが絵になります。
パラドール内にあるレストランで、優雅な昼食をいただきました。
コースのアミューズと、前菜として選んだブルーチーズのソースがかかったフレッシュパスタ。ボリュームたっぷりで前菜とは思えません。
アンダルシア料理といえばガスパチョです。細かく切ったハムなどが入った器にスープを注ぐ上品なスタイルで、味もさっぱりしています。こちらも前菜のメニューから。
主菜は、魚介料理か肉料理の選択。ガーリックソースがかかったラム肉は柔らかく、しっかりと焼かれたタコは、比較的あっさりとしたお味で日本人好みかも知れません。
そして最後に、デザートをいただきました。グラナダ名物のピオノノス(Piononos)という、クリーム入りのスポンジケーキをシロップに浸したお菓子です。しっとりとした食感で、とにかく甘い! 私はピオノノ(単数)しか食べられませんでした。
これだけの食事を、ゆっくりと2〜3時間かけて味わうのがスペイン流ですが、わたしたちにはちょっと多すぎでした。結局、この日の夕食は控えることに……。
こちらのレストラン、テラス席がありますので、気候のよい季節なら外で食事を楽しめます。
ちなみに営業時間は、昼食が13時〜16時、夕食が20時半〜23時。スペインでの食事は、分量も時間帯も、調整が難しいですね。
次回のスペインブログは、グラナダのテテリアをご紹介します。
[店長]