いつもご愛顧いただいているモナドのお客さまに教えていただいた展覧会です。
6世紀から作られていた中国の磁器は16世紀初頭、日本の伊万里焼は17世紀に、主にオランダの東インド会社を通じてヨーロッパへ渡りました。
藍色の絵付けが施された乳白色の磁器はヨーロッパの宮廷で大変人気がありましたが、ヨーロッパで製造されたのは18世紀頃だそうです。フランスの王立陶磁器製作所として発展したセーブルの磁器は、金の色彩など豪奢な絵付けが施されており、ヨーロッパ中の憧れとなりました。
この展覧会では、「外交上の贈り物」として、18世紀フランス王室から贈られたセーブル磁器を展示し、それにまつわるエピソード、磁器の歴史、器の形や施された装飾の意味などを紹介しています。
展示作品の装飾モチーフを自由に組み合わせ、オリジナルのデザインを楽しめるCGの機械があり、その絵皿を写真にプリントしていただけます。また、磁器の製作工程やフランス式の食卓儀礼を紹介する鑑賞システムは、会期後パリのルーブ美術館に設置されるそうです。日本の技術の凄さも体験できるミュージアムです。
あまり知られていませんが、観て、体験して、楽しめるミュージアムです。皆さんもご家族やご友人といかがでしょうか?
LOUVRE-DNPミュージアムラボ 第7回展
外交とセーブル磁器展
ヨーロッパの歴史を動かした華麗な器たち。
http://museumlab.jp/index.html
会場:東京都品川区西五反田3-5-20 DNP五反田ビル1F
会期:2011年5月15日(日)まで
開館時間:金曜は18時〜21時、土・日は10時〜18時
※観覧には事前の予約が必要です。観覧予約はこちらから
[店長]