ミキモト:シルバージュエリーの美と文化展

梅雨のジメジメとした気分を吹き飛ばしてくれるのは、やっぱりワールドカップですね。期待薄だった日本も昨晩の勝利でグッと盛り上がり、寝不足ぎみの方も多いと思います。私も、日本の活躍&スペインの勝利を期待してTVで応援しています。

さて、先日、銀座・ミキモト本店6階にあるミキモトホールで開催中の「シルバージュエリーの美と文化展 アジアの装身具より」を見てきました。

アジアを5つの地域に分け、各民族の文化や暮らしの違いを伝統的なシルバージュエリーを通して伺い知ることができる展示会です。
Mikimoto

古くからアジアでは、幸福を願い、家族を守り、身を守るアイテムとしてジュエリーがあり、それには各宗教や風土が強く影響しています。厳しい自然環境の中で生き抜く為にジュエリーで身を守り、家族の幸福を願い、祝うものとして身を飾ってきたようです。

コーランや仏典の一節を入れられるようにアミュレットケースを模ったネックレス、500円玉くらいの穴を耳にあけ、そこに通すイヤリング、背中から魂が抜けないように背後を守る背飾り、魂は頭に宿ると考えている民族の頭飾り、顔の側面を飾るこめかみ飾りなど、各民族によって細工が異なり、考え方も装飾方法も違っていることが分かります。

展示されている約180点のジュエリーから各民族の独自の美意識が伝わってきますが、個人的に目を惹いたのは、中国の少数民族の一つ、ミャオ族のもの。石やガラスなどの装飾は少なくシルバーのみを細工したもので、大ぶりですが細工が繊細でモダンなデザインでした。

30分あればまわれるコンパクトな展示会です。銀座のとても便利な場所ですので、お待ち合わせ等のついでにご覧になるとよろしいかと思います。

シルバージュエリーの美と文化展
アジアの装身具より
銀座・ミキモト本店 6階ミキモトホール
2010年6月30日(水)まで
11:00〜19:00
http://www.mikimoto.com/jp/events/events_079.html

[店長]