昨晩、六本木ミッドタウンのBillboard live TOKYOで行われた「Michel Camilo & Tomatito」のライブに行ってきました。
ラテンジャズピアニストのMichel Camilo(ドミニカ出身)とフラメンコギターリストのTomatito(スペイン出身)のデュオ・プロジェクト。10年前に出た「Spain」をたまたまジャケ買いして、とても気に入って聴いていたのですが、その数年後に「Spain Again」が出て、これまた愛聴盤になっています。
その二人が来日すると聞いて、慌てて予約を入れたのですが、既に正面の席は完売で、仕方なくサイドのDuoシートに。でも会場に着いてみると、自由席はもちろん、カジュアルエリアまで超満員でしたので、間近で聴けただけでもラッキーでした。
一曲目は「Spain Again」からピアソラの名曲、Libertango。特徴あるピアノのリフレインに繊細なギターが絡み合って、いやが上にも夜の気分が盛り上がります。そして静かなギター・ソロで始まるBésame Mucho。ときにロマンティックに、ときに激しく、筆舌に尽くし難い、至福の演奏が続きます。
そして最後の曲、Spainは圧巻でした。静かにSpain Introが始まった時点で観客席から大きな拍手が沸き起こり、曲がSpainに変わると会場全体が演奏に飲み込まれていくような、それはそれは神業的な演奏です。
演奏終了後もスタンディングオベーション鳴り止まず。アンコールのPara Troilo y Salgánまで1時間半、二人のアーティストの情熱がステージ上でぶつかり合い、共鳴し合い、その熱い時間を共有できたことは本当に貴重な体験でした。
ただひとつだけ残念だったのは、ステージに向かって右側の席だったので、Tomatito のギターを弾く手元がよく見えなかったこと。でも、ヒターノらしい、エキゾチックなお顔は拝見できました。
Michel Camilo & Tomatitoインタビュー
https://www.billboard-live.com/membersarea/style/vol33.html
[仕入れ担当]