サーリネンとフィンランドの美しい建築展 パナソニック汐留美術館

フィンランドのモダニズムの原点を築いたエリエル・サーリネン(Eliel Saarinen)の軌跡を辿る展覧会です。フィンランドの文化や歴史に、サーリネンの建築やデザインをかさねて観ていきます。

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サーリネンは、ヘルシンキ工科大学在学中に出会ったヘルマン・ゲセリウス、アルマス・リンドグレンと共同で設計事務所を設立。1900年のパリ万国博覧会でフィンランド館の設計を担当したことを機に、ナショナル・ロマンティシズムの作品を作り上げていきます。

こちらはサーリネンの事務所が設計した〝ポホヨラ保険会社ビルディング〟のファサード写真です。独特な装飾は、女性彫刻家のヒルダ・フロディーンによるもの。フィンランドの民族叙事詩〝カレワラ〟に由来する装飾で、フィンランド人に愛されている熊のモチーフもあしらわれています。

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サーリネンは、ゲセリウス、リンドグレンの3人と静かな自然の中で暮らしながら協働できる理想の場として〝ヴィトレスク〟を建築。会場では、椅子やグラスを展示しダイニングルームの一部を再現しています。

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水彩画を得意としたサーリネン。詳細に書き込まれた室内の透視図や、テーブルウエアなどのテキスタイルのデザインも必見です。

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ちなみに8月20日の今日はサーリネンのお誕生日。
フィンランドの豊かな自然を象徴する〝湖〟をイメージした会場でご覧になれます。

サーリネンとフィンランドの美しい建築展
https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/21/210703/
2021年9月20日(月)まで

[店長]