マン・レイと女性たち Bunkamura ザ・ミュージアム

絵画、彫刻、オブジェ、写真、映画、文学まで及ぶ幅広い創作活動で多くの作品を手がけた芸術家マン・レイと、彼の作品にインスピレーションを与えた女性たちにフォーカスした展覧会です。

キャリアをスタートさせたニューヨーク、シュルレアリストや社交界の人々と交流を深めたパリ、戦禍を逃れて移住したハリウッド、そして再びパリへと拠点を移したマン・レイの人生を4つの章で構成しています。写真を中心に、絵画やオブジェを加えた250点を超える作品がご覧になれます。

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最初の妻アドン・ラクロワ、名だたる芸術家のモデルになり人気を博したキキ・ド・モンパルナス、写真家で従軍ジャーナリストとなったリー・ミラー、画家で彫刻家のメレット・オッペンハイム、最後のミューズとして数々の作品に登場するジュリエット・ブラウナーとのストーリーだけではありません。

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最初の章で紹介されるセルフポートレートにも注目です。マン・レイの名前の意味を投影させたオブジェや、自身のポートレート写真からはユーモアにあふれた人となりが感じられます。

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そしてファッション界にもアートな新風を吹き込んだマン・レイ。彼が撮影したココ・シャネルやスキャッパレリのポートレート写真とともに、彼女たちが手がけたドレスやジュエリー作品も見所になっています。

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モードの撮影を行ったポール・ポワレの邸宅や、彼の行きつけだったカフェ、初めてパリで個展を開いた場所などが記されたマップ展示〝MAN RAY PARIS GUIDE〟もあり、見ているだけでパリを訪れたくなってきました。

マン・レイと女性たち
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/21_manray/
2021年9月6日(月)まで

[店長]