鎌倉時代から現代までの「きもの」が勢ぞろいする、みやびな展覧会へ出かけてきました。800年以上続く、ニッポンの美をたどります。

明るい色に豪壮なデザインが好まれた安土桃山時代、落ち着いた色に瀟洒なデザインが流行った江戸時代、西欧のデザインに影響を受けた大正〜昭和初期など、現代も変わり続けている「きもの」のモードと魅力が紹介されています。

波間に鴛鴦が舞う小袖、源氏物語をモチーフに流麗な文字をあしらった振袖。

ミミズクと星を刺繍した斬新な帯など、ストーリーやメッセージが浮かぶデザインの数々です。

緻密な刺繍や絵柄は美しく、歳月を経ても色あせません。

女性だけでなく男性も楽しめる本展。「男の美学」を紹介する3章では信長、秀吉、家康のファッションが観られます。江戸の洒落者、火消したちがまとった半纏の展示も圧巻です。

帯留めや簪、袱紗など着物に欠かせないアクセサリー、洗練されたデザインがまとめられた雛形本、小袖裂をもちいて作られた屏風、色とりどりの着物をまとった美人図などなど、「きもの」に関するあらゆるものが紹介されている大規模展。モナドから散策がてら行ける上野・東京国立博物館で開催中です。
きもの展
https://kimonoten2020.exhibit.jp/index.html
2020年8月23日(日)まで
[店長]