大正から昭和の乙女に学ぶアンティーク着物の着こなしを紹介する展覧会です。モナドからほど近い弥生美術館と竹久夢二美術館で合同開催されています。
レトロな着物姿で美人画のような写真を撮るというアートプロジェクト「ロマン写真館」を主催し、30年以上にわたって写真家・荒木経惟氏の作品に登場する着物のスタイリングに携わる岩田ちえ子氏が、コーディネートのワンポイントやアドバイスをそえて、竹久夢二の作品など当時の抒情画にみられる着こなしをアンティーク着物で再現。また同じ着物をつかって雰囲気の違うスタイリングをつくり、帯や半襟の合わせ方によって印象が変わる着物の醍醐味を伝えます。

麻の葉の文様は、麻の香りが虫除けになることから悪い虫がつかないようにと若い女性の着物によく使われたとか、前にしか飛べないトンボの文様は、勝ち虫として侍にも好まれたとか、着こなしだけでなく、文様の話も興味深い展示です。
夏になると毎年モナドでは、浴衣に合わせたジュエリーをブログ(今年はこちらやこちら)でご紹介していますが、アンティーク着物とは着方が違っても柄合わせや色使いが参考になります。
時代の風俗を描写した吉田秋聲、吉屋信子、菊池寛の文学作品とコラボレーションした展示も見どころです。物語や挿絵をもとに再現されたヒロインの着物姿が楽しめます。

アンティーク着物万華鏡 – 大正〜昭和の乙女に学ぶ着こなし –
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/now.html
2019年9月29日(日)まで
[店長]