霧の彫刻家として国際的に知られる中谷芙二子氏の展覧会です。芙二子氏の父である、科学者の宇吉郎氏の研究をたどりながら、自然の厳しさや尊さ、自然とアートの関わりを伝えていきます。
舞台は「グリーンランド」。晩年の宇吉郎氏が地球環境や気候変動を調べるために身を投じた大地を、芙二子氏の代名詞でもある霧をつかった作品《氷河の滝 グリーンランド》で再現しています。
この室内に霧が立ちこめるインスタレーションは、毎時15分、45分に体験できます。晴れた日は、ガラスブロックを通して差し込む陽光を受け、ゆっくり漂う霧の動きがとても神秘的だそう。用意されているポンチョを着て霧の中を自由に動き回ることもできますが、あっと言う間に30センチ先も見えなくなるほど霧が濃くなりますので気をつけてください。
50年代後半、パリとマドリードで絵画を学びアーティストとしての基盤をつくった芙二子氏。70〜80年代に発表した自身のビデオ作品に合わせて、宇吉郎氏が研究や記録のために使用していたライカや雪の結晶の写真など貴重な資料を紹介しています。
グリーンランド/中谷芙二子+宇吉郎 展
http://www.maisonhermes.jp/ginza/le-forum/archives/405275/
2018年3月4日(日)まで
[店長]