昨日も登場したビルバオ・グッゲンハイム美術館正面の「パピー(Puppy)」です。ライトアップされた夜の顔は、また違った感じですね。
この美術館では、月に一度、面白いイベントを催しています。その名も「アート・アフター・ダーク(Art after Dark)」。
毎月、いずれかの金曜日に開催されるイベントで、夜が更けてからアートを楽しもうというコンセプトのもと、夜22時から深夜1時までオープンしています。
ちょうど、ビルバオ滞在と重なったので出掛けてみました。
エントランスの仮設カウンターで飲物も売っていて(と言っても種類はありません)、館内でお酒を飲むことができます。
23時近くなるとDJが登場し、クラブさながらの盛り上がりをみせます。
地元の若者にも人気のようで、たくさんの人たちが続々とやってきて楽しんでいました。
昼間と同様に、作品も鑑賞することができます。
ジェニー・ホルツァー(Jenny Holzer)のインスタレーションは、夜の美術館にぴったり。
リチャード・セラ(Richard Serra)の巨大な作品「The Matter of Time」は圧巻です。人がいないとサイズ感がわかりにくいかも知れませんが、うずまきの高さは4m以上あります。
こちらは「パピー」と同じアーティスト、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)の作品「チューリップ(Tulips)」です。美術館の裏手に置かれています。
現地でもチケットは買えますが、人気DJのイベントだと早々に売り切れてしまうそうですので、事前に美術館のウェブサイトで購入しておく方が安心かもしれません。
https://aad.guggenheim-bilbao.eus/
さて、ビルバオと言えば、芸術だけではありません。お腹が空いては、芸術鑑賞もできません。美食の街ビルバオも堪能してきましたよ。
街中に点在するバルを立ち飲みで巡るのも楽しいし、テーブルに着いてしっかり食べるのも美味しい。下の写真はホセリート(Joselito)の生ハムを自慢げにずらっと提げたLa Viña del Ensanche の店内です。
まずはバスク豚。
ツナ(マグロですね)をSUSHI風にした創作料理も。
アスパラの天ぷらもさくさくっと美味しかった。
シンプルなエビのプランチャも、
柔らか煮のようなタコのガリシア風も、
鰯のオイル漬けも、
こんなにアーティスティック! まるでお皿が一枚のキャンバスのようです。
地元の名物は微発砲酒のチャコリですが、飲めない人にはモストと呼ばれる甘めのブドウジュースもあります。
芸術も美食も、どちらも楽しめるビルバオ。地元出身のスティーブ・モノ(Steve Mono)創業デザイナー、ゴンサロさん曰く、バスクと日本は料理人の交流が盛んなので、日本人好みの食べ物が多いそうです。どうりで何を食べてもおいしいはず。スペイン旅行の訪問先に是非とも加えたいエリアです。
近いうちに、サン・セバスチャンや周辺地域の味覚もご紹介したいと思います。
[仕入れ担当]