古代アンデス文明展 上野・国立科学博物館

南米大陸の西側、南北に長く伸びるアンデス山脈沿いで先史時代から16世紀まで栄えた文化を紹介する展覧会です。高原や谷、盆地で発達した山の文化と、海岸沿いに広がる砂漠地帯で発達した海の文化が、独自性を保ちながら互いに影響し合い進化していきます。

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目を引くのは、ユニークなカタチをした土器の数々です。

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シカを背負う死者をかたどったものや、死者の男性と仲良くする女性をかたどったもの、男性の顔をかたどったポートレート、トウモロコシに化けた神、自身の首を切り、その首を支える男性の姿など実にさまざま。

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スペイン人による征服後、盗掘者により多くの金の装飾品が失われましたが、優れた技術で発達した黄金装飾の文化も必見です。下の胸飾りは、打ち出し細工で作られた65個のパーツを連ねています。

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文字を持たなかったアンデス文明。代わりに数や物を記録した “キープ” と呼ばれる縄を束ねたものが活用されていました。税金として納められた食料や織物の出入りを “キープ” の結び目のカタチや色分けで記録していたそうです。

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下の写真は、10年ほど前に訪れたマチュピチュ遺跡です。
ワイナピチュ山の山頂から撮影したもので、遺跡はコンドルの姿を表しています。標高2280mもの山の中に、なぜ都市がつくられたのかは明らかにされていませんが、「王のミイラにささげられた街」という説が有力だそう。まだまだ謎に包まれているアンデスに興味は尽きません。

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上野といえば動物園のシャンシャンが話題をさらっていますが、国立科学博物館の中庭ではアルパカ(もふもふで可愛いアンデスの動物!)と12月26日(火)11時〜15時の間、記念撮影ができます。
本展の半券を持って行くと、撮影に参加できる整理券がもらえます♪ 詳しくはこちらをご覧ください。

古代アンデス文明展
http://andes2017-2019.main.jp/andes_web/
2018年2月18日(日)まで

[店長]