色彩豊かな絵画で著名なマルク・シャガール(Marc Chagall)が晩年、60歳を過ぎてから始めた彫刻制作に焦点を当てた展覧会です。
日本初公開作品を含む彫刻や陶芸のほか、それに関連した油彩や水彩、素描や版画など全170点の作品が一堂に揃います。
恋人ベラが花束を手にシャガールの部屋を訪れたときの一場面《誕生日》は、彼女との結婚前に制作した絵画でとても有名ですが、およそ50年の時を経て手掛けた同じモチーフの彫刻作品が観られます。
大理石の浮き彫りで表現したもので、色鮮やかな絵画とは違う趣。並べて展示されていますので、じっくり見比べることができます。
立体作品に取り組むきっかけとなった陶芸は、当初、絵画の延長で平皿に絵付けしたものが多かったそうです。1951年に最初の壺を手掛けてから、立体的な作品が多く生み出されています。
釉薬をほどこした透明感のある色彩のセラミックや、赤みをおびた土の色を活かしたテラコッタなど、多様性に富んだシャガール芸術に触れられます。
シャガール 三次元の世界
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201709_chagall.html
2017年12月3日(日)まで
[店長]