世界屈指の河鍋暁斎コレクターとして知られるイスラエル・ゴールドマン氏所蔵の貴重な作品約180点が一堂に会する展覧会です。暁斎の展覧会は、一昨年の夏に開催されて(こちらでご紹介)以来ですが、今回こんな作品も!というようなラインナップで見応えあります。
《野菜づくし、魚介づくし》は、暁斎をはじめとする当時の人気絵師たちが合作で描いたもので、担当した絵の下にそれぞれの落款がありユニークです。最後に展示されている《蝦蟇仙人》は、木板に着彩された珍しい作品だそう。小さな作品で、近寄ってじっくりと見入ってしまいました。
写実にこだわる暁斎は、生き生きとした動物たちを描くために猿をペットとして自宅に飼っていたとか、どこかで火事になったり喧嘩が始まったと聞けばペンと紙を持って駆けつけたとか。エピソードも楽しく、作品の理解が深まります。
圧倒的な画力とユーモラスな世界観で、今も昔も国内外で観る者たちを虜にする天才絵師。平日の午後に観てきたのですが、たくさんの方が訪れていました。
これぞ暁斎! 世界が認めたその画力
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_kyosai/
2017年4月16日(日)まで
[店長]