牧師を家業とするオランダの家庭に生まれ育ったフィンセント・ファン・ゴッホと、フランス・パリで生まれ、幼少期をペルーで過ごしたポール・ゴーギャン。20世紀の美術に大きな影響を及ぼした画家ですが、生前は作品が評価されず、経済的にも精神的にも追いつめられながら作品に取り組みました。
そんな二人が南仏アルルで共同生活をしていた話は有名ですが、お互いがどのように影響し合っていたのか、作品を見比べながら紐解いていく展覧会です。
現実の世界から着想を得るゴッホに対して、イメージを広げて目には見えない世界をも描こうとするゴーギャン。アルルでは互いの技法や表現を試みていたそうです。
それぞれが最高傑作と認める作品、アルルで描いたゴッホの「収穫」とゴーギャンの「ブドウの収穫、人間の悲惨」が見どころのひとつとなっています。
また、ゴッホ没後10年を経てゴーギャンが描いた、ゴッホへのオマージュ作品「肘掛け椅子のひまわり」も必見です。厳しい生活の中で作品を描きつづけ、理想をもって始めた共同生活も短い期間で破たんしてしまいますが、この最後の展示作品を観て、あたたかい気持ちにさせられました。
二人の初期から晩年にかけての作品46点と、二人にかかわりのあったピサロやロートレックなどの作品17点がご覧になれます。オフィシャルグッズもさまざまで、ゴッホの顔がプリントされたフェイスパックを発見♡
モナドからほど近い東京都美術館で開催中です。今週の金曜からモナドは通常営業していますので、ぜひ展覧会を鑑賞がてら、根津まで遊びにいらしてください。
ゴッホとゴーギャン展
http://www.g-g2016.com/
2016年12月18日(日)まで
[店長]