よりぬき長谷川町子展 板橋区立美術館

日曜日夕方のアニメでおなじみ「サザエさん」。1946年に、福岡の新聞に連載された4コマ漫画としてスタートしてから今年で生誕70年を迎えます。それを記念して、作者 長谷川町子氏の創作活動に迫る回顧展が板橋区立美術館で開催されています。

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7000点以上もある代表作「サザエさん」から厳選された原画100点をはじめ、機転のきいた女の子を描いた15歳のときのデビュー作「狸の面」、16歳のときの富士登山の思い出を漫画でつづったスケッチブック、父親が書き残した俳句を元に描いた四季折々のイラスト、戦時下の状況をユーモラスな動物の世界に置き換えて表現した漫画、文章の中に絵を当てはめて綴った自伝のエッセイなど貴重な作品が並びます。

漫画の仕事が少なくなった戦中は、便せんなどイラストの仕事を多く手掛け、絵本の仕事も生涯にわたって取り組んでいたそうです。

下の写真は会場内にある撮影コーナーで、着せ替え人形をセットにしたイラスト「キセカエアソビ」の背景をもとに作られたもの。

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美術館の入口横には、サザエさんの絵から顔を出せる看板があったり、館内のトイレの鏡にワカメちゃん、サザエさん、波平さんの髪型をかたどったシールが貼ってあり、鏡を覗き込むとキャラクターになりきれるユニークな仕掛けもあります。※9/5の美術館ニュースで紹介されています。

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「いじわるばあさん」や「エプロンおばさん」など書籍を取り揃えた特設の読書コーナーもありますので、たっぷり時間をとって訪ねたほうが良さそうです。

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よりぬき長谷川町子展
http://www.asahi.com/event/machikoten/
2016年10月10日(月)まで

[店長]