世界の刺繍展 文化学園服装博物館

世界約35カ国のさまざまな刺繍を紹介する展覧会です。普段の仕事着から、婚礼のためのドレスや伝統的な民族衣装まで約130点の作品がご覧になれます。

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一つめの展示室では、日本以外の世界の刺繍を紹介。
色鮮やかな刺繍が施されたルーマニアの毛皮のベスト、金属糸の花唐草やペイズリーが眩いインドのサリー、バラの模様がちりばめられたフランスの男性用宮廷服など、ため息ものです。

18世紀後半イギリスで使われていた刺繍のサンプラーや、モフルというシーア派ムスリムが礼拝で使う素焼きの石を包むためのハンカチのような布も見られます。

下の写真は、孔雀、オウム、象など縁起の良いとされる動物や植物などをモチーフにした華やかな刺繍を施すインドのラバリ族です。カラフルで多様なステッチの間にミラー・ワークがありますが、こういった光るものが猛獣や邪悪なものから守ってくれるそう。

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二つめの展示室で見られる日本の刺繍は、情緒豊かで絵画のようです。花模様で四季を表現した打掛やスズメを追う鷹を描いた筥迫(はこせこ)、山本耀司デザインの刺し子をモチーフにしたウエディングドレスなどがあります。

技法の解説から美しい作品まで一通り見終えたら、自分でも刺繍を始めたくなってしまいました。

世界の刺繍展
http://museum.bunka.ac.jp/exhibition/exhibition1693/
2016年9月8日(木)まで

[店長]