日比谷図書文化館 特別展「シンデレラの世界展」

何世紀も前から語り継がれ、世界中で読まれてきたシンデレラの物語は、子供から大人まで多くの女性に愛されているストーリーの1つではないでしょうか。辛い仕事ばかりの毎日で、意地悪な義姉たちにこき使われていたシンデレラが、魔法使いによって美しく着飾った姿に変身し、パンプキンコーチに乗って舞踏会へ向かうシーンには心躍らされました。

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本展では、19世紀から20世紀中頃にかけてアメリカで出版されたシンデレラの絵本やグッズなど約150点を展示し、アメリカの児童書マーケットの広がりや、時代とともに発展してきた印刷物、挿絵の流行などを紹介しています。

19世紀中頃までの絵本は、モノクロ木版印刷の挿絵に手作業で着色していたのが主流でしたので、同じ絵本の同じシーンなのに、異なる色のドレスやエプロンをしたシンデレラが登場したりします。1946年〜1964年の長いベビーブームにのって子供をターゲットとした市場が一挙に拡大すると、読者の年齢層を細分化し、年齢に応じた絵本が作られるようになりました。

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少々乱暴に扱っても破れない丈夫なリネン紙の絵本、ぬり絵や切り抜いて着せ替えができる絵本、動いたり飛び出したりする仕掛け絵本、楽譜やレコードが付いた絵本など貴重なコレクションの数々を観ることができます。

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シンデレラ気分で記念撮影できるコーナーもあり。
会期終了まであと10日程ですが、平日は20時まで開催していますので、お仕事帰りや買い物のついでに立ち寄られてみてはいかがでしょう。

かわたまさなおコレクション
シンデレラの世界展 〜アメリカに渡ったシンデレラ・ストーリー〜
http://hibiyal.jp/hibiya/museum/cinderella2016.html
2016年6月22日(水)まで

[店長]