ゆかいな若冲・めでたい大観 山種美術館

広尾にある山種美術館で開催中の特別展です。
伊藤若冲 生誕300年を記念した展覧会で、若冲の初公開作品を含む墨画10点を中心に、新春にふさわしい吉祥を描いた日本画を特集。また今年は、山種美術館開館50年を記念する年でもあり、美術館創立者の山崎種二氏とも親しかった横山大観の作品が多く並んでいます。

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長寿のシンボル「鶴と亀」、縁起物のマルチプレーヤー「松竹梅」、幸運をもたらす「七福神」などハッピーなモチーフをさまざまな作風で描いた総勢31名の作品群です。

若冲の《群鶏図》や柴田是真の漆絵《墨林筆哥》など注目作が多い中、目を引いたのは大観の墨画《竹》。左右で対になる二曲一双屏風に、濃淡のある墨で竹林が描かれています。裏に金箔をはった絹地で、葉や節の間からこぼれる穏やかな光を表現した作品ですが、間近で観たり遠くから眺めたり、長く観ていても見飽きることがありません。大観は竹がお気に入りのモチーフで、自宅の庭も戦前は竹やぶにしていたそう。

そしてこちらは、観賞後のお楽しみ♪
展示作品でもある大観の《心神》をモチーフにした特製和菓子「雲海」はコクのある大島あん(黒糖)が美味でした。美術館併設のCafe椿でいただけます。

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ゆかいな若冲・めでたい大観 - HAPPYな日本美術 –
http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html
2016年3月6日(日)まで

[店長]