先月末、日本三景の一つ、広島の宮島へ行ってきました。
宮島と言えば、世界文化遺産である嚴島神社へのお参りですが、今回の目的は弥山(みせん)登山。
今年は長い距離を歩いたり、山に登る映画をいくつも観たせいで、影響を受けやすい私は、すっかり山歩き気分。押し入れの奥から Danner のトレッキングブーツを引っ張り出して久々の山登りを楽しんできました。
この弥山は、弘法大師 空海が806年に開基したと言われる霊峰。このブログにも記しましたが、初夏には高野山に開創1200年のお参りに行き、空海も今年のテーマです。
※こちらのサイトからマップをダウンロードできます。
http://www.galilei.ne.jp/daisyoin/pdf/map.pdf
標高535メートルとはいえ、海抜0メートルから登りますのでそれなりに大変なのですが、世界文化遺産に指定されている原生林を楽しみたいと、一番時間のかかる大元コース(マップの右端)を選択。駒ヶ林山頂(標高509メートル)を経由して、弥山山頂を目指しました。
町の中心から少し離れたところにある大元(おおもと)神社から出発。大元神社は嚴島神社よりも前に創建されたと言われています。
大元公園の登山口近くでは野生の鹿(ツノを矯めていません)にも出会えます。
美しい紅葉を愛でながら・・・
苔むす石橋を渡って、山の奥へ。
1929年に天然記念物に、1996年に世界文化遺産に登録された弥山原始林。このコースでは、一万年以上も前から手つかずの貴重な自然が楽しめます。
途中で石仏群を通り過ぎ・・・
岩の隙間から流れてくる冷たい風に吹かれると元気になると言われている、風吹き岩・大師堂の前で一休み。
こちらは岩屋大師です。弘法大師空海が求聞持の修行をしたと伝えられている巨岩で、腰をかがめないと入れない洞窟の奥には弘法大師や不動王などの仏様が祀られています。
ようやく一つ目の山頂、駒ヶ林に到着です。
山頂の大敷岩上で360度のパノラマ的な眺望を堪能した後、いったん峠を下り、仁王門を経由して最終目的地である弥山の山頂を目指します。
水掛地蔵堂でお参りを済ませ・・・
海が見えてくると、山頂もすぐそこ。
約二時間半かけて、ようやく弥山の頂上に到着しました。
山頂の展望台から広島の街が一望できます。
こちらの山頂から、駒ヶ林の山頂を眺めることができます。
大きな岩がくっきりと見え「さっき、あそこに登り立ったんだな」と感慨ひとしお。
帰りは、石段が整備されている大聖院コース(マップ中央)で。
その石段の数、なんと2000段です!
途中の里見茶屋跡は絶好の撮影スポット。左の方に嚴島神社の大鳥居も見えます。
白糸の滝の水音に癒やされながら・・・
空海とゆかりの深い、真言宗御室派の大本山・大聖院(だいしょういん)を通り過ぎると・・・
宮島の町に到着です。
午前中は海面が本殿の床ぎりぎりまで迫っていましたが、夕刻近くにはすっかり潮が引いて、海底が見えていました。
大鳥居まで歩いて近づけます。
弥山の山頂近くまでは、ロープウェイでも行くことができます。
宮島を訪れることがあれば、嚴島神社のお参りだけでなく、ぜひ弥山の山頂にも行かれてみてください。
[仕入れ担当]