プラド美術館展 三菱一号館美術館

1819年、マドリードに開館したプラド美術館は、繁栄を極めたハプスブルク王家と、現代のフェリペ6世に至るブルボン王家の王室コレクションを礎に、スペイン、イタリア、フランドル絵画の傑作を数多く蒐集した美術館。

本展は、そのプラド美術館が所蔵する小さな作品に着目し、多岐にわたるジャンルやテーマの絵画約100点で、15世紀から19世紀にかけての西洋美術を紹介する展覧会です。

Prado_2

今回、日本初上陸で注目されているボス(Hieronymus Bosch)の作品《愚者の石の除去》は、中世後期と初期ルネサンスの宗教や人々の生活を紹介する第1章で観られます。

工芸品や宝石などと一緒に収集室に飾られていたキャビネット・ペインティングといわれる小型の絵画で、わずかな湿気で板が反ったりひびが入るため、輸送や公開が厳しく制限されているそうです。

第6章で紹介されているゴヤ(Francisco de Goya y Lucientes)の作品の中では、《傷を負った石工》と《酔った石工》の対比がユニークです。エル・パルド宮に飾られることになっていたタペストリーの原寸大原画と、その下絵なのですが、サイズが7〜8倍も違うだけでなく、下絵ではずる賢そうな表情だった人物が真面目な面持ちになっていたり、汚れていた衣服がきれいに描かれていたり、飾られる場所に相応しいものに修正されています。

撮影スポットではポスターの枠内に収まって記念撮影できます。

Prado_4

こちらは、三菱一号館美術館の来館者数200万人を突破した記念エコバッグ。本日10/27(火)までの先着200名に配布されています。

Prado_5

10/29(木)までは午後4時からの入館料が500円引きだそうです。

プラド美術館展 - スペイン宮廷 美への情熱
http://mimt.jp/prado/
2016年1月31日(日)まで

[店長]