ゴールデンウィークが始まる直前、話題の「大英博物館展」を観に、上野の東京都美術館へ行ってきました。
大英博物館(British Museum)が所蔵する約700万点のコレクションから、厳選された100の作品を通じて、200万年にわたる人類の歴史を紹介する展覧会です。
「先史・ヨーロッパ」「古代エジプト・スーダン」「中東」「ギリシャ・ローマ」「アジア」「アフリカ・オセアニア・アメリカ」「コイン・メダル」「版画・素描」の8つの所蔵部門から選ばれた、総点数約190の展示作品を観ることができます。
人類が誕生し、生活の道具が芸術性を高めたモノへと進化する過程に始まり、文明都市の誕生、古代帝国の興亡、陸路と海路がひらけ交易が広がり、世界中がつながる近代へと時代を追って展開していきます。
紀元前1700-1450年の作品、ギリシャ・クレタ島で出土した「ミノス文明の雄牛跳び像」は、スペインのレコルタドールのように、雄牛を華麗によけるワザを表現したモノです。
350〜400年の作品「ホクスンの銀製胡椒入れ」は、オシャレなローマの貴婦人をかたどったモノ。東洋の香辛料はヨーロッパ人に珍重され、1ポンド(約450グラム)の値段が、兵士2週間分の給料に相当したそうです。
若くて凛々しいアウグストゥス帝、穏やかなブッダ、おどけた顔にも見えるアステカ文明の悪霊の像、端正な顔立ちのナイジェリア・イフェの頭像、驚いたような困ったような顔をしたルイス島のチェス駒など、地域や時代毎に違う、さまざまな表情のモノに出会えます。
100のモノが語る世界の歴史 大英博物館展
http://www.history100.jp/
2015年6月28日(日)まで
[店長]