ジャンヌ・ランバン展 ガリエラ宮パリ市立モード美術館

帰国の便まで少し時間があったので、パリ市立モード美術館(Palais Galliera Musée de la Mode de la Ville de Paris)で始まったばかりのジャンヌ・ランバン展を観てきました。ブランド設立125周年を迎えたランバン(LANVIN)の創始者、ジャンヌ・ランバン(Jeanne Lanvin)にスポットをあてた世界初の展覧会です。

わたし自身、彼女のことをよく知らなかったのですが、13歳のころからパリの帽子店で働き、22歳のときに帽子デザイナーとして独立。その後、娘マグリットのために作っていた服が評判を呼んだことから、子供服や婦人服のデザインを始め、ブランドの基礎を築いた方です。

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キュレーターを務め、会場内の構成も手掛けたランバンのアーティスティック・ディレクター、アルベール・エルバス(Alber Elbaz)によると、本展のコンセプトは、100年以上眠っていたランバンのアーカイブを目覚めさせることだそう。それは、彼がランバンに招聘された際、自分に何を求めているのかを訊ね、その回答が「Sleeping Beauty(眠れる森の美女)を目覚めさせて欲しい」だったことに因んでいるということです。

ブラックとホワイトのコントラストが美しいドレスや、ランバンブルーに染められたイブニング・ガウン、リボンやビーズ刺繍、スワロフスキーなどで装飾されたワンピースなど、ブランドの象徴的な作品のほか、エキゾチックな帽子や、レースをあしらった子供服、デザイン画の数々など貴重な資料約100点が展示されています。

ひとつひとつの衣装をガラスケースに平置きし、鏡に浮かび上がるようデザインされたディスプレイもとても幻想的でした。

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これからの季節、美術館があるガリエラ宮の庭ではたくさんの花も楽しめそうです。

Jeanne Lanvin
http://www.palaisgalliera.paris.fr/en/exhibitions/jeanne-lanvin
2015年8月23日(日)まで

[店長]