ヨーロピアン・モード展 文化学園服飾博物館

文化学園服飾博物館で毎年開催されている恒例の企画展です。

18世紀のロココ時代、ポンパドゥール夫人やマリー・アントワネットら、フランスの宮廷人が生み出したファッションから、スタイルが多様化した20世紀末までのヨーロピアン・モードを、時代背景や産業の流れとともに紹介しています。

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工業の近代化が進んだ1830-50年代は、生地のプリント技術が上がり、ボタニカル柄のドレスなどが流行します。その後、重工業が発展してくると、構築的で複雑なスタイルが好まれ、ペチコート代わりにスカートを大きく膨らませるクリノリンが登場。戦時中、社会を支えた女性たちは、より機能的でシンプルなデザインを求めました。

時代毎の衣装紹介も見応えがありますが、ビーズや刺繍で装飾された靴やバッグ、色鮮やかなベルトのバックルの展示も素敵です。

また、1階の展示室では「デニム」を特集。丈夫な作業服として重宝されたデニムが、ファッションに定着し、トレンドをリードするアイテムになるまでを紹介しています。

ヨーロピアン・モード
http://museum.bunka.ac.jp/exhibition/
2015年5月13日(水)まで

[店長]