銀座、シャネル・ネクサス・ホールで開催中の展覧会を観てきました。20世紀のデザイン界に大きな影響を与え、フランスのモダンデザインを切り開いたデザイナー、ピエール・ポラン(Pierre Paulin)を紹介する展示です。
ポランと家族ぐるみで親交のあった佐藤絵子氏がキュレーターを務め、空間構成は建築家・坂茂氏と、照明デザイナー・石井リーサ明理氏が手がけています。
ネクサス・ホールに現れた、白い光で包まれた円形の展示スペース。薄暗い空間の中、ポラン・デザインの有機的なフォルムが浮かび上がり、小鳥のさえずりや風に吹かれる木立ちの音、ときおり猫の鳴き声も聞こえてくる幻想的な演出です。
ESSENCE、SPIRIT、FORM、JOYの4つのセクションで構成された会場内に、1965年に発表されたリボンチェアをはじめ、タンチェアやマッシュルームチェアが展示されています。また、1970年大阪万博のフランスパビリオンに出品されたトリコロールのソファ、アンフィスは、本展のために日本をイメージする白と赤に衣替えされています。
これらの作品に腰掛けながら、南仏セヴェンヌの森に建つ自宅の紹介ビデオや、若い頃のインタビュー映像を鑑賞。あまりの居心地の良さに思いがけず長く寛いでしまうかも知れません。
ピエール ポラン – デザイン フォーエバー
http://www.chanel-ginza.com/nexushall/2014/paulin/
シャネル・ネクサス・ホール:12時ー20時
2014年9月26日(金)まで
[店長]