始まったばかりの国立西洋美術館「橋本コレクション 指輪」展を観てきました。
この展覧会は、橋本貫志氏の指輪を中心とする宝飾品約870点からなる「橋本コレクション」が、2012年に国立西洋美術館へ寄贈されたことを記念する企画で、国立西洋美術館初のジュエリー・コレクション展だそうです。
古くは4000年前の古代エジプトの指輪から、現代のカルティエ(スプートニクリングは必見です!)やブルガリ、ヴァン クリーフ&アーペルなどの指輪、約300点が展示されています。
展示は、紀元前の指輪から始まるのですが、そこで展示されているスカラベを模ったアメシストの大ぶりリングは圧巻です。
そのスカラベ、展覧会の至るところで登場していて、それだけ重要なモチーフだったことがわかります。モナド取扱いのデザイナー、クリスティーナ・サソ(Cristina Zazo)の今シーズンのモチーフにも取り入れられていますので、こちらのブログをご覧になってみてください。
展覧会は、指輪の装飾的な意味合いだけでなく、アミュレット(護符)やシグネット(印章)、宗教、死と婚礼といったさまざまな側面から指輪の魅力が語られていて、見応え十分。
最後は、ファッションと指輪の関係に迫ります。神戸ファッション美術館所蔵のポール・ポワレ、エリザ・スキャパレリ、ココ・シャネルなど、近代ファッションの重要なデザイナーの衣装も合わせて展示されていて、モードとしての指輪の位置付けも知ることができます。
ひんやりエアコンがきいた空間で、落とした照明の中、ゆっくりと、それぞれの時代の無限の想像力と卓越した創造力を、指輪=小宇宙を通して堪能することができる展覧会です。
また、同じ入場券で、「私は見た:フランシスコ・デ・ゴヤの版画における夢と現実」もご覧になれます。地味な展示ですが、ゴヤの風刺が詳しく説明されていて意外に楽しめます。そちらもお見逃しなく!
橋本コレクション 指輪 神々の時代から現代まで – 時を超える輝き
国立西洋美術館
2014年7月8日(火)〜 9月15日(月・祝)
午前9時30分〜午後5時30分
毎週金曜日:午前9時30分〜午後8時
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし、7月21日、8月11日、9月15日は開館)、7月22日(火)
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/rings/index.html
モナドには、クリスティーナ・サソをはじめ多彩なリングが揃っています。しかも、ただいまサマーセール中! 国立西洋美術館での鑑賞後は、お散歩がてらモナドへGO!です
[仕入れ担当]