2010年の夏に、エルメスの工房で始まった「アーティスト・イン・レジデンス」は、意欲ある新しいアーティストと、熟練の職人技を「共有・協働」させるプロジェクトです。
経験豊富で国際的に活躍する4人の作家をメンターに迎え、これまで16人の若手アーティストが推薦されました。フランス各地に点在する、クリスタル、メタル、シルク、レザーといったエルメスの工房で、それぞれの分野で卓越した職人に助けられながら、そこで得たインスピレーションを作品にしていきます。
先入観なく制作してほしいというエルメスの考えがあり、アーティストの中には、これまで触ったこともなかった素材と向き合うこともあったそうです。2〜3ヶ月の工房滞在の中で、最高の素材、道具、技術に触れる機会を与えられ、そして工房の職人もまた、新たな会話から想像力を豊かにしました。
“サンルイ・クリスタル”で制作された時を刻む楽器や、ナイフを専門として1820年に設立され、19世紀末に高級金銀細工のメゾンとして成長した“ピュイフォルカ”で制作された銀作品など。さまざまなクリエイションを、来月末まで、銀座メゾンエルメスのフォーラム(入口9階)に展示しています。
通常は目にすることのないエルメス工房内で撮影されたインタビューや、作業のドキュメンタリー映像も必見です。
コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展 エルメスのアトリエにて
http://www.maisonhermes.jp/ginza/gallery/archives/292/
銀座メゾンエルメス フォーラム:11時00分ー20時00分(日曜のみ19時まで)
2014年6月30日(月)まで
[店長]