シャネル・ネクサス・ホール「リリアン バスマンの仕事」展

自由な感覚でファッション写真をアートに昇華させたリリアン・バスマン(Lillian Bassman)。1867年創刊のHarper’s BAZAAR誌を大成功に導いた立役者の一人として伝説的に語られる写真家です。

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ハイスクールでファブリック・デザインを、美術学校でファッション・イラストレーションを学び、Harper’s BAZAAR誌のアート・ディレクター見習いとしてキャリアをスタート。

20代後半には Junior BAZAAR誌のアート・ディレクターに抜擢されますが、30歳になる頃、ほとんど経験のないまま写真家へ転身。撮影とプリント技術を独学で習得したリリアンは、1950〜60年代にかけ、ファッション誌だけでなく、シャネルやバレンシアガのキャンペーンでも活躍しました。

本展では、写真家として第一歩を踏み出した1948年頃の作品から、80歳を目前に再びファッション写真の第一線に復帰して VOGUE Germany のために撮った写真まで、約50点の代表作を紹介。白のフレームと黒のフレームで構成された展示会場には、気品あふれる女性たちの写真が並びます。

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インタビュービデオでリリアンは、ロケーションはあまり大事ではないと語っていました。

大人のモデルを好み、服よりも、モデルたちの表情や体のラインにこだわり、暗室の中で行われるさまざまなプリントの実験によって美を追求。それは老いても変らず、Photoshopを習得して、最期まで作品表現を探求していたそうです。

Signature of Elegance Lillian Bassman
リリアン バスマンの仕事
http://www.chanel-ginza.com/nexushall/2014/lillian/
シャネル・ネクサス・ホール:12時00分ー20時00分
2014年4月10日(木)まで

[店長]