先月29日にリニューアルオープンした朝倉彫塑館へ出掛けてきました。
昭和初期に建てられたこの館は、朝倉文夫氏がアトリエと住居として自ら設計した建造物です。2009年秋より開始された保存修復工事を経て、約4年半ぶりの一般公開となります。
観覧は、コンクリート造のアトリエ部分から。左上のパンフレット写真でもご覧いただけますが、天井高さ8.5メートルもある広々とした洋間で、窓のデザインも印象的です。そこから差し込む陽射しが、漆塗りの床板に柔らかく反射します。
ちなみに、この部屋の床下深さは7.3メートルもあるそう!電動の昇降制作台を納めるためで、スケールの大きさに驚かされます。
続いて、アトリエの隣にある書斎です。3方の壁に天井まで本がずらりと並んでいますが、こちらも階高が高く、南側に大きな窓が設けられているため、とても明るい間取りになっています。
それから住まいとなる木造の日本家屋へと進むのですが、アトリエや住居に囲われた中庭には、四季を彩る樹木と5つの景石を配した池があります。
中には400匹以上のコイやフナが泳いでいるそうです。1階の縁側から見る景色と、2階の和室から見る景色では、違う風情を感じます。
下の写真はアトリエの屋上部分、大きなオリーブの木やバラの花が咲く庭園です。眺めも最高で、スカイツリーも臨めます。
リニューアルオープンを記念し、朝倉氏の作品のほか、ご自身が収集した秘蔵品が展示されています。
日暮里駅が最寄りとなりますが、モナドのある根津からも散策にちょうどよい距離ですので、ぜひ訪れてみてください。
朝倉彫塑館
http://www.taitocity.net/taito/asakura/
台東区谷中7-18-10
03-3821-4549
9時30分〜16時30分 月曜・金曜休館
[店長]