バルセロナのカタルーニャ音楽堂

今回の滞在中、打ち合せの合間を利用して、世界遺産のカタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)へ。

モナドのお客さまからも、とても素敵なので一度は観ておくべきとおすすめいただいていましたので楽しみにしていました。

Palau

カタルーニャを代表する建築家、リュイス・ドメネク・イ・モンタネール(Lluís Domènech i Montaner)の設計で、約100年前に建設されたコンサートホールです。

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建物内を見たかったので見学ツアーに参加しました。内部は撮影禁止のため写真はありませんが、豪華な装飾に圧倒されます。

メインホールの天井に施された、しずくをイメージしたステンドグラスが見事です。これは日中に陽光だけでコンサートができるように作られたもの。ガウディ建築にも太陽光を下層階に行き渡らせる仕組みがみられますが、デザインと機能の見事な融合です。

窓や柱は、ピーコックの絵柄や、モザイク模様のタイルで埋め尽くされていて、バルセロナの豊かな時代を象徴する建築物になっています。

カタルーニャの守護聖人、サン・ジョルディ(Sant Jordi)を象徴する薔薇の花ですが、自然の要素をふんだんに取り込むアールヌーボーが流行した時期だけあって、ホール天井に施された薔薇のモチーフの数は、なんと2000個!!だとか。

モデルニスモ建築は、美しい曲線や華やかな装飾が特徴ではありますが、建てた当時の写真を見ると、今よりももっと派手な造りで、正直ちょっとやり過ぎでは!?と思ってしまうほどです。

客席後方の一部は、竣工時に教会が建っていたため、後で拡張された部分(いちばん上の写真の左側)。丸みを帯びた内装の中、そこだけ直線的な構成になっているのも、歴史を物語っていて興味深く思いました。

下の写真は、建物外の柱に設置されているチケット売場の小窓。蝶と花のモザイクが可愛いらしく、一つ一つの装飾が徹底されています。

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これが全部、市民からの寄付だけで作り上げられたというのも驚きです。サッカーチームのFCバルセロナもソシオという会員組織で運営されていますが、カタルーニャ人の地元愛の反映なのでしょう。また、世界に先駆けて、当時は珍しかった女性の声楽家を起用していたというお話もあり、これもカタルーニャ人の自由な気質の現れだと思います。

今でも、クラシックやロック、それからフラメンコやバレエ、演劇など、さまざまなコンサートが行われています。モナド取り扱いブランドのジョイドアート(joid’art) が協賛しているジャズフェスティバル(その記事はこちら)もここで開催されているそうです。

舞台と客席の距離がとても近いホールですので、コンサートは夢のような雰囲気に包まれそう。次回はぜひ、お洒落して音楽鑑賞に訪れてみたいです。

見学ツアーチケット購入等についてお知りになりたい方は、どうぞモナドまでお気軽に遊びにいらしてください。

[店長]