フェルナンド・ベルベール「東京日記」展

催事出店の際、頭を悩ませるのが、売り場のディスプレイ。毎回、知恵を絞りながら、何度も何度も線画を描き直しています。そんな中、「作風が妹尾河童さんに似ていて面白いから」とお勧めいただいたのが、フェルナンド・ベルベール(Fernando Bellver)の「東京日記(Diario de Tokio)」。
Diario

マドリード生まれのフェルナンド・ベルベールは、2008年スペイングラフィックアート賞を受賞したアーティストです。旅の中で目にしたものを手帳にスケッチしながら、多くの時間を旅に費やしています。今回の作品は、東京での滞在を日記にし、滞在の終わりに出来立ての作品を展示公開するというもの。とても鮮度の高い作品です。

「東京日記」は、香港を発ち成田に降り立った2009年9月27日から始まります。彼が滞在したマンションの説明書きから、地下鉄で出掛けた街の紹介、その街にいる人々やものごとを彼なりの印象やインスピレーションで書きつづっています。

10月8日の台風の日(朝から電車が運休して大変でしたね)は、武士に扮した彼がひっくり返った傘を手に必死で戦っています。図解付きの説明書のような絵日記。絵も文章も、とても好みです。いま彼はどの街に溶け込んでいるのでしょう?フェルナンド・ベルベールさんに会って見たくなりました。

フェルナンド・ベルベール「東京日記」
会場:スペイン国営セルバンテス文化センター東京 2階
会期:2009年10月20日(火)〜2010年1月13日(水)
   月曜〜土曜10:00〜20:00(日曜祝日休)
http://tokio.cervantes.es/FichasCultura/Ficha58952_67_25.htm

特設サイト:Fernando Bellver – Diario de Tokio
http://www.karavonisia.org/bellver/diario/index.htm

[店長]