映画「レイチェルの結婚」

Rachel01 姉レイチェルの結婚式のために薬物中毒の更生施設から帰宅したキム(アン・ハサウェイ)と姉、父親、そして再婚して別の家で暮らす母親(デブラ・ウィンガー)を中心に繰り広げられる物語です。リハーサル・ディナーから結婚式の翌朝までの短い時間、ある事故をきっかけに壊れてしまった家族の心がクロスし、衝突し、また離れていきます。ひと昔前の映画なら、家族の再生の物語になるのでしょうが、ほんの少し現実を受け入れるだけ、というのが現代アメリカ的なのかも知れません。とても重たい内容の映画ですが、舞台が結婚式ですから、着飾った人々と陽気な音楽で、観る側は少し救われます。

Rachel02 前評判の通り、アン・ハサウェイの迫真の演技は見事でした。彼女は「プリティ・プリンセス」や「プラダを着た悪魔」のイメージしかなかったので、こんなに上手な女優さんだったっけ?と思いながら観ていたのですが、考えてみれば「ブロークバック・マウンテン」でジェイク・ギレンホールの妻役を演じた人ですよね。あれも素晴らしい演技でした。

それから、他者にコミットできない母親を演じたデブラ・ウィンガー。上手ですよね。字幕には反映されないのですが、彼女がレイチェルと話をするとき、実の娘であるキムのことを "your sister" (あなたの妹)と言うのです。ちょうど離婚した母親が子供に向かって、前の夫のことを "your father" と呼ぶように。キムと衝突するシーンや、結婚式の夜に母娘で語らう時間を持ちたいというレイチェルの頼みを断るシーンなどで、この母親の内面が垣間見えるのですが、個人的にはこの "your sister" という呼び方に、家族崩壊の下地があるように思えてなりません。

この映画、手持ちカメラでホームビデオ風に撮られています。リアリティがあってなかなか好きな映像でしたのでカメラマンについて調べてみたら「プルートで朝食を」や「モンスーン・ウェディング」を撮っている人なのですね。

Rachel03_2 ところで、レイチェルの結婚式はインド風の演出で、監督としては、米国の多民族社会を映し出したかったのかもしれませんが、なんだか不思議な気がしました。こんな趣向のウェデングが流行りなのでしょうか? ちなみにこの写真の青い象はウェディングケーキです。

公式サイト
レイチェルの結婚Rachel Getting Married

さて、結婚式と言えば、日本もこれから結婚式のシーズンですね。ご友人の披露宴や二次会に招かれる機会も増えてくるのではないでしょうか。映画の中でも、レイチェルとキムの2人は、大ぶりのイヤリングを着けていました。パーティーシーンでは、大ぶりのアクセサリーは必須です。モナドから、パーティシーンに映える、エレナ・カンセル(Elena Cáncer)の大ぶりのジュエリーをご紹介します。

まずは、黒いモチーフが美しいチョーカータイプのネックレスとブレスレット。シックな装いを華やかに演出してくれます。
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こちらは、深い緑のモチーフをあしらったピアスとブレスレット。インパクトのあるデザインですが、ピアスとブレスレットだと着ける位置に距離があるのでバランス良く収まります。
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そして、アラベスクな雰囲気が漂うネックレスとピアス。エスニックテイストのワンピース等にぴったりです。
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[仕入れ担当]